【日本高配当ETF】を買わない理由|iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(1478)とVYM・HDVを比較

投資ノウハウ
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配当がほしいなら、日本高配当ETFを買えばいいのではないか?

今回の記事ではこの疑問について考えていこうと思います。

さっそくですが、日本高配当ETFより米国高配当ETFの方がいいというのが今回の記事の結論です。

今回の記事の結論

  • 配当利回りもコスト面も分散度合いも米国高配当ETFが有利
  • 日本高配当株投資は多少手間をかければ、ETFより優れたポートフォリオを自分でつくれる
  • 日本高配当ETFは、個別株でポートフォリオを作成する手間が惜しい人には向いている商品

高配当株投資で重要とされているポイントは次の3つです。

  • 分配金利回り
  • コスト
  • 構成銘柄数(分散投資度)

高配当投資では分散投資が重要と言われます。

そのため、あらかじめ分散されたインデックスファンドに投資するのがお手軽です。

米国高配当ETFだとVYM・HDV・SPYDなどが人気ですが、日本高配当ETFはあまりおすすめされていません。

この記事では、なぜ日本の高配当ETFがイマイチなのかを説明していこうと思います。

そのまえに、カンタンに自己紹介を。

  • 日本高配当個別株と米国インデックス投資を併用
  • 日本株は一般NISA枠120万円活用(約20銘柄保有)
  • 毎月6万円米国インデックスを積み立て中

iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(1478)とは?

この記事では日本高配当ETFの代表として、「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」(1478)を紹介します。

他にも日本高配当ETFはありますが、私の知る限り構成銘柄や比率、コストの面で「投資してもいいかな?」と思えたのは、この「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」だけでした。

ETFとは?

上場型投資信託のことです。

株と同じように売買取引ができるため、投資信託より柔軟に取引できます。

また投資信託よりコストが安いのが特徴です。

「日本 高配当 ETF」とかでググれば他の商品も出てきます!

もっと良いのあったら教えてもらえるとうれしいです!!

この「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」がどんな運用方針の商品かを本家のサイトから引用して説明します。

iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETFは配当利回りの高さに加え、配当の継続性や企業の財務体質にも着目して算出される指数、「MSCIジャパン高配当利回りインデックス」への連動を目指すETF(上場投資信託)です。

ファンド概要」より(2021年2月27日時点)

つまり、日本株の中でも特に、高配当かつ財務が優れた株だけで構成された指数に連動した商品ということです。

合わせてチェックしておきたいポイントは次の6つです。

  • 管理会社:ブラックロック・ジャパン
  • 上場日:2015/10/20
  • 分配金利回り:2.85%
  • 構成銘柄数:38
  • 信託報酬(税抜):0.19%
  • 信託報酬(税込):0.209%

ブラックロックは世界最大の資産運用会社です。

世界3大資産運用会社

  • ブラックロック(約896兆円)
  • バンガードグループ(約572兆円)
  • ステート・ストリート・グローバル(約287兆円)

「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」はブラックロックの日本法人が運用している商品です。

分配金利回りは2.85%と「高配当か?」と微妙なところです。

高配当とよぶには最低でも3%はほしところです。

信託報酬(税抜)0.19%は他の日本高配当ETFに比べ安いです。

私が知る限りでは他の日本高配当ETFは0.3%以上します。

普段の金銭感覚だと「たかが0.1%」なんですが、ETFでの0.1%は大きなちがいになります!

後ほど紹介する米国高配当ETF(VYM)の経費率はたった0.06%です!

商品の中身をチェック|構成銘柄と比率

それでは、「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」がどんな商品なのか中身をチェックしていきましょう。

これから紹介するグラフと表データの出典は「保有銘柄一覧」になります。(2021年2月27日利用時点)

画像だと見づらいと思うので、各データはこちらをチェックしてください。

ティッカー銘柄名保有比率(%)
6752パナソニック5.98
3382セブン&アイ・HLDGS5.48
8001伊 藤 忠5.32
5108ブリヂストン5.22
9434ソフトバンク5.07
9432日本電信電話5.03
9433KDDI4.86
7203トヨタ自動車4.84
8766東京海上HD4.29
1925大和ハウス4.21
2914日本たばこ産業4
6988日東電工3.47
3407旭 化 成3.46
8630SOMPOホールディングス3.33
8725MS&AD3.28
1928積水ハウス3.05
5802住友電工2.79
8308りそなホールディングス2.18
4005住友化学1.9
8795T&Dホールディングス1.87
1801大成建設1.75
4704トレンドマイクロ1.67
4185JSR1.57
1812鹿島建設1.52
4183三井化学1.52
7202いすゞ自動車1.49
1802大 林 組1.48
4042東ソー1.26
6724セイコーエプソン1.22
6448ブラザー工業1.13
7911凸版印刷1.06
6113アマダホールディングス1.02
4182三菱瓦斯化学0.95
3401帝 人0.8
JPYJPY CASH0.73
5334日本特殊陶業0.68
2670エービーシー・マート0.47
MSJPCASH COLLATERAL JPY MSJP0.04

「パナソニック」が構成比率トップという意外な銘柄のランクインです。

高配当銘柄で「パナソニック」を連想する方はいないのではないでしょうか…。

パナソニックの配当について下の表にまとめました。

1株配当(年間)配当利回り(実績)
2015年18円1.14%
2016年25円2.46%
2017年25円1.98%
2018年30円1.97%
2019年30円3.14%
2020年30円3.58%

2%を下回る年もあるのに高配当銘柄扱いなんて…。

上記期間だけみると増配はしています。

増配銘柄としてはアリと言えそうですが、残念ながら2021年は1株年間20円と減配発表されています

予想配当利回りは1%台のようです。

年によってアップダウンが激しい銘柄を高配当株投資先として選ぶでしょうか…。

  

ちなみに、5番目に比率の高い「ソフトバンク」(9434)は、通信事業を展開している方の銘柄です。

「ワイモバイル」や「ZOZO」の「ソフトバンク」です!

「ソフトバンクグループ」(9984)と同じグループ企業ですが、メイン事業が異なるので注意してください。

「10兆円ファンド」で話題の方は「ソフトバンクグループ」になります。

そんなソフトバンクを含む通信3キャリア全体の約15%を占めています。

  

全体をみると構成上位銘柄は日本を代表する銘柄ばかりですね。

最近減配発表のあった「JT」が4%占めているのが少し気になるポイントです。

連動する指数の説明になかった「業績の良さ」や「収益性」はあまりカバーしていないと言えるかもですね

 

さて、こんなふうに上位20銘柄弱は投資先としてアリかと思いますが、

あと半数(比率では約25%)は財務の優れた高配当銘柄かといわれると疑問が残る銘柄ばかりです。

米国高配当ETF(VYM・HDV)との比較【配当・分散・コスト】

ご存じの方も多いと思いますが、「VYMって何?」「HDVって何?」というのを、まずそれぞれカンタンに説明しようと思います。

VYMの概要

VYMは正式には「バンガード・米国高配当株式ETF」といいます。

「バンガード」、つまり世界で№2の資産運用会社の商品です。

  • 配当利回り3.0%
  • 構成銘柄数:410
  • 経費率:0.06%

(2021年2月27日時点)

VYMは米国高配当ETFのなかでも一番分散がきいてるにも関わらず、コストが一番安いのが魅力です。

さらに詳しくは「VYMはETFか投資信託どっちで買うべきか?【投資方法の選び方|メリット・デメリット解説】」でVYMの紹介をしています。

HDVの概要

HDVは「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」といいます。

  • 配当利回り3.5%
  • 構成銘柄数:75
  • 経費率:0.08%

(2021年2月27日時点)

名前から分かる通りHDVはざっくりいうと、今回紹介している「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」の米国版です。

つまり、高配当かつ財務も優れた米国株だけを選んだインデックスファンドです。

こちらは本家ブラックロックが運用している商品になります。

ただし、HDVの方は日本版に比べて構成銘柄数はほぼ2倍です。

HDVの構成銘柄数はVYMの4分の1に満たないほど少ないですが、利回りはVYMより少し高いのが特徴です。

しかし、構成銘柄トップの顔ぶれはVYMとだいたい同じです。

米国株投資で絶対おさえておくべき注意点2つ

  • 二重課税
  • 為替リスク

それぞれ説明しますね。

米国株の場合、現地(米国)で課税され、日本でも課税されます。

これを「二重課税」といいます。

税率は

  • 米国:約10%
  • 日本:約20%

になります。

NISA口座で取引していれば、日本については非課税になります。

しかしNIASA口座でも米国分は課税されます

ただし、確定申告すれば米国で課税された分を還元してもらうことができます。(※条件あり)

  

次に為替リスクについて説明します。

仮にVYMを95ドルで買い、このときの為替レートは1ドル100円だったとします(計9,500円)。

VYMの価格が上がって、100ドルになったら額面上は5ドルの利益ですが、

このとき1ドル90円になっていたとしたら100ドルは9,000円になります。

つまり、為替の影響で500円損することになります。

つまり、米国株に投資する際は、為替も考慮しなければならないわけです。

詳しくは別記事に書いています。よければ見てみてください。

>>米国ETFを買うタイミングが難しい理由【為替が重要】

【比較】日本高配当ETF vs 米国高配当ETF

結論として、「高配当ならOK!」であれば、やはり米国高配当ETFがいいです。

どうしても日本高配当株がいい!」というこだわりの強い方は、日本高配当ETFは検討余地があるかと思います。

  

100万円を今回紹介した商品それぞれで1年間運用してみた場合を試算してみました。

なお、

  • 二重課税は確定申告すれば米国での課税分は還元されるので、あくまで国内での課税に限定しています。
  • 為替リスクはややこしくなりすぎるので、考慮していません。

VYMについては、通称「楽天VYM」(「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」)というVYMの投資信託もありますので、それとも比較してみます。

資金分配金利回り税引き後分配金経費(率)経費(額)配当損益(%)配当損益(額)MSCIとの差額構成銘柄数
MSCI10000002.85228000.19(※)19002.092090038
VYM10000003.00240000.066002.34234002500410
HDV10000003.50280000.088002.7227200630075
楽天VYM10000003.00(※)240000.192(※)19202.208220801180410

MSCIは「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」のことです。

(データは2021年2月27日時点のもの)

  

※楽天VYMは投資信託のため、実際に分配金がでることはなく「再投資」になります。

楽天VYMからは実際これまで一度も分配金がでていません。

しかし、VYMの分配金を「再投資」しているため、上記の表ではVYMの数値を入れています。

また、経費ですが、MSCIは「税抜き」に対し、楽天VYMは「税込み」です。数値が分かりやすくするため、数値が近い方を採用しています。

より正確には、MSCIの方は「税込み」で計算する必要があります。上記はあくまで参考程度にお考えください。

 

それでは、比較の結果ですが、

経費と分散効果で米国高配当ETFの圧勝ですね

「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」は楽天VYMとコスト面で近いです。

(※投資信託の隠れコストも考えると楽天VYMの方がコストは高い可能性があります。)

それでも分散投資が重要である高配当投資において、構成銘柄に10倍以上の大きな差がある事実を踏まえると、VYMの方がいいでしょう。

HDVについても同様です。

HDVは配当利回り3.5%と「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」より高配当なうえ、約2倍多くの銘柄に分散投資されています。

もちろん、構成銘柄も優良です。

  

「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」は、純資産が410億円以上ありますが、手数料が0.19%です。

楽天VYMはまだ総資産が約35億円ですが手数料は0.192%とほぼ同じです。

VYM(ETF)が0.06%と超低コストなので、楽天VYMもさらに資金が集まれば、コストが下がっていく可能性は高いと個人的には思います。

さらにSBI証券から「SBI・V・VYM」が登場しました。楽天VYMよりコストが安いです。

詳しくはこちらを読んでみてください。

【SBI・V・VYMと楽天VYM】どっちに投資すべきか?

「VYMをETFで買うか投資信託にするか?」ご興味あればこちらの記事を読んでみてください。

>>VYMはETFか投資信託どっちで買うべきか?【投資方法の選び方|メリット・デメリット解説】

【結論】高配当インデックス投資なら米国!

今回の記事の結論

  • 配当利回りもコスト面も分散度合いも米国高配当ETFが有利
  • 日本高配当株投資は多少手間をかければ、ETFより優れたポートフォリオを自分でつくれる
  • 日本高配当ETFは、個別株でポートフォリオを作成する手間が惜しい人には向いている商品

高配当株投資で重要とされているポイントは次の3つです。

  • 分配金利回り
  • コスト
  • 構成銘柄数(分散投資度)

この3点において米国高配当ETFの方が日本高配当ETFより有利と言えます

「どうしても日本高配当株がいい!」というこだわりの強い方は、日本高配当ETFは検討余地があるかと思います。

 

理屈としての結論は、米国になりますが、個人的に「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」は悪い商品とは思いません。

世界の株式規模でみたら、米国株約55%前後にたいして、日本株は約10%の規模でしかありません。

世界の半分以上を占める米国株と比べて、日本ETFのコストが高いのはしょうがないと思います。

こうした市場規模を考慮すると、この商品はけっこう健闘してくれていると思います。

さすがブラックロック!

日本高配当投資は個別株で分散投資しましょう!

これまで見てきたように、VYMみたいに「これだけ買っておけば大丈夫」と思える日本高配当ETFはありません。

そこで、日本株で高配当投資をするなら、個別株の出番です。

ETFより手間はかかりますが、やり方次第でETFより優れたポートフォリオをつくれるのが、個別株で分散投資していくことです。

日本株は単元が100株なので「(十分分散投資するだけの)資金がない…」という課題に私も含めほとんどの人は直面すると思いますが、SBIネオモバイル証券なら1株からほとんどコストをかけずに投資できます。

たとえば、高配当で財務が優良な銘柄を選び、3000円ずつ36銘柄に分散するとします。

この場合、計10万8000円で立派なポートフォリオをつくることができます。

つまり、毎月1万以下の投資でも一年間で立派なポートフォリオをつくることができます!

銘柄は自分の目的に合ったものなら基本何でもOKです!

「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」をベースに、自分用に改良するつもりでポートフォリオを組むのもアリだと思います

【少額投資にピッタリ】おすすめネット証券5社のメリットと選び方解説!」では、SBI証券や楽天証券などおすすめの証券会社5つを紹介しています。

合わせて読みたい|具体的な銘柄紹介

投資する個別銘柄は「目的に合っていたら基本何でもOK!」だと思いますが、いくつか具体的な銘柄を紹介しておきますね。

具体的な銘柄を紹介しますが、投資を推奨するわけではありません。あらかじめご了承ください。

KDDIとオリックスは高配当株投資の鉄板銘柄です。

いずれも配当利回り3%以上あり、さらにどちらもカタログギフトの株主優待があります。

KDDIは「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」の構成銘柄のひとつですが、個別株で保有しておくことで株主優待をもらうことができます。

オリックスは「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」には採用されていない銘柄ですね。

私自身、自分でポートフォリオをつくる際、この2つはまっさきに検討しました。

こちらは株主優待はないものがメインですが、高配当な銘柄になります。

いずれも配当利回り3%以上です。(※記事作成時点)

キヤノンはコロナショックで減配しましたが、少し持ち直してきています。

長期保有するなら株価の値上がりも期待できそうで、面白い銘柄だと思います。

積水ハウスは絶好調ですね。ただし、株高圏にいるので、少し注意が必要です。

フリューやUFJは100株でも10万円以下で買えるので、比較的投資しやすいのが魅力的です。

今回の記事以外にも初心者に役立つ投資やトレードのノウハウを書いています。良ければ見てみてください。

>>高配当株を買うべき4つのタイミング【結局タイミングが全て】

コメント

  1. だいすけ より:

    記事を読ませていただきました。

    私は一般NISAで米国高配当ETFと本記事でも紹介がありました1478も購入しております。
    日本株も個別株で購入しようと試みた時はあったのですが、月一度程度の業務分析や毎回くる大量の手紙が嫌になり、現在は日本高配当ETFを検討して、購入を進めています。

    今回の記事で、経費率の高さについてご、指摘がございましたが、この点について条件付きで疑問がございます。
    それは、NISA口座で米国株ETFを購入した場合、米国課税10%は必ず課税される点です。(NISA口座の場合、外国税控除は対象外のため)
    この場合、例えば配当利回り5%の米国ETFを保有していても、配当金に対して10%が課税されるので、税抜き後の配当利回りは5%✖️(1-0.1)=4.5%になるかと思います。
    これはつまり、0.5%の経費率がかかってきていると、言えるかなと考えています。この時の米国課税による経費率は配当利回りによって変わってきますが、配当利回りが1%でも0.1%の経費率の増加になるので、小さくないかなと思います(そもそも配当利回りが小さくなる方が問題ですが)
    対して、1478を、一般NISAで保有していると、完全に非課税になるので、経費率は0.2%程度のままになり、この場合米国株より経費率は小さくなると考えています。
    この点について、説明している記事や動画がないので、私の考えが間違っているのかなと思い、ぐー様に質問させて戴きました。
    その他の米国株の優位性についてはぐー様の記事で納得できました。ありがとうございます。
    もし、お時間ございましたら、上記のぐー様のお考えを伺えたらと思います。よろしくお願い致します。

    • ぐー より:

      だいすけさん

      コメントありがとうございます!

      いただいたコメント内容について、私なりの考えを書かせていただきます。
      ※私の考え違いなどもあるかもしれません。その点はご了承ください。

      税金を経費(コスト)として計算されているのですね。
      ETFに関しては「信託報酬」「管理費用」といったものが経費、というのが私の認識です。
      税金は利益に対して発生しますが、上記の経費は利益の有無にかかわらず発生します。
      なので私は計算するとき、税金は税金。経費は経費。と分けて考えています。
      この点が私と違う考え方だと思いました。
      (考え方の問題なので、正しいとか間違ってるとか言いたいわけではありません)

      そこで、だいすけさんのように税金を経費(コスト)として計算した場合を考えてみました。(ここでは「トータルコスト」といいます)

      その場合おっしゃる通り、一般NISAの非課税期間中は、たいていの日本高配当ETFの方がトータルコストは小さいと思います。

      「非課税にしてトータルコストを極限まで小さくできる」。
      この点がNISA最大のメリットですよね。

      一般NISAで運用されているとのことなので、説明不要かと思いますが、ざっくりしたロジックは下記のようになります。

      ・20%課税されるより0(非課税)の方がコストが小さい。
      ・10%と比べても当然0の方がコストが小さい。
      ・0コンマ数パーセントの管理費用の比較は、さすがに前述の税率の前ではどんぐりの背比べでしかない。
      ・つまり「課税される」「課税されない」だけ考えれば大筋OK(細々した計算は不要)
      ・したがって一般NISAでは、課税される米国ETFの方がトータルコストが大きく、課税されない日本ETFの方がトータルコストが小さいと言える。
      ※商品による部分もある(?)

      わざわざ計算するまでもないかもしれませんが、
      一応私なりに一般NISAで1478と米国株の想定で計算してみたところ、配当利回り3%で2倍弱。配当利回り5%で3倍弱のトータルコストの差になりました。
      (計算結果はデータの形式が崩れてしまい、ここに載せられませんでした…すみません)

      以上のように、一般NISAの非課税期間中は、たいていの日本高配当ETFの方がトータルコストは小さいと私も思います。

      ただし、トータルコストの大小はあまり重要ではないと思います。
      トータルコスト0で利回り3%より、トータルコスト50%でも利回り3.5%残る方が良いからです。

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