キヤノン(7751)は買いかどうか、悩んでいる方や興味のある方向けに、チャートと業績&財務の両方から見ていきます。
結論
- 落ちるナイフを掴む勇気があるなら、今買うのはあり。
- もう一段下げるかもしれないと不安なら、今のレンジがしっかり底値圏を形成してから買うのがいい。
- 配当狙いなら、いったん様子見。
以上です。それでは、詳しく見ていきましょう。
チャート面のポイント
現在値:2094.5円
キヤノンは2000年以降、2,100円割ってきたのは初めてです。
つまり今、過去20年くらいチャートの左側に手がかりがない状況にあります。
長期足でみると、直近は下降トレンドにあります。
そして、この数か月は、レンジになっている状況です。
上図のように、ざっくり2パターンのシナリオを考えてみます。
①:このレンジで一旦サポートされ、上限の2,400円まで上昇するパターン
①の場合、かなりうまくいけば、2,400円超えも可能性としてはありますし、結果的に底値で買えたことになります。
また、スイングトレード(中期)的にみるなら、
かなりタイトに2,060円にロスカット(損切り)を設定すれば、
ざっくりリスク:リターン=35:305になります。
タイトすぎじゃない?と思われるかもしれませんが、ここはもう最終防衛ラインなので、個人的にはこのくらいタイトじゃないとむしろダメなポイントだと考えます。
これはかなりおいしい訳ですが、逆張りになるので、ダメ元感覚でトレードできる方以外はおすすめしません。
余談ですが、より高度なテクニック的には、このロスカット地点でドテンする(逆のポジションを取る)という手も良いと思います。
②:レンジブレイクして、さらに下がっていくパターン
これですよね。これがあるかもしれないから、買う(ロング)のを躊躇してしまいますよね。
このパターンの場合、前述の通りチャートの左側がないので、急落する可能性もあると思います。
資金に余裕があって精神的にも下落に耐えられる場合、今一旦買って、急落したらその時に買い増しするというのも一つの手としてあります。
逆に、ここで下がったら資金的にも精神的にもキツイという場合は、状況がはっきりするまで、もうしばらく様子見でいいと思います。
業績・財務面のポイント
- 営業利益率:2010年には10%台だったが、2019年には4.9%まで低下。
- 配当性向:過去5年間、68%以上と高い。2019年は100%超。
- 配当:今期未定
- 自己資本比率:約55%
高配当だったのに、今期未定で雲行きがあやしいですね。
ここからさらにコロナの影響を諸々受けるので、業績的にはさらに厳しい状況になっていきそうですね。
まとめ
改めて結論としては、
- 落ちるナイフを掴む勇気があるなら、今買うのはアリ。
- もう一段下げるかもしれないと不安なら、今のレンジがしっかり底値圏を形成してから買うのがいい。
- 配当狙いなら、いったん様子見。
以上です。
合わせて読みたい
キヤノンについて新たに記事を書きました。今回の記事の続編です。よければ読んでみてください。
今回紹介したチャートの見方などはこちらの記事で詳しく書いています。
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