割安・割高の判断基準として世界中で使われているのがPERです。
PERは「ピーイーアール」または「パー」と読みます。
PERは株価収益率のことです。
「何年で元が取れるか」というPERの評価は、いつ失敗するか分からない投資する際に重要です。
これを意識しているかどうかで大きく投資判断に影響し、ひいては結果は大きく変わることでしょう!
PERは世界中の投資家がチェックする指標
PERは日本の投資家だけでなく、世界中の投資家がチェックしています。
PERの見方をきちんと理解しておくことは、株式投資を行う上で重要ということです。
PERは株価を1株当たり利益で割って計算します。
PER=株価÷1株当たり純利益
つまり、1株当たり利益の何倍まで株が買われているかを示しています。
倍率が高い方が割高、低い方が割安ということになります。
株価の割安度を測るもっとも代表的な指標。それがPERです。
PERはどのくらいが普通なのか?
PERは10~20倍が標準水準です。
これより倍率が高いか低いかで、割安・割高を判断する目安にします。
とはいえ、「PER10倍は割安」「PER30倍は割高」と言われても、どういう意味かちょっとわかりづらいですよね?
PER10倍は「もし毎年同じ純利益を得るなら、10年で元が取れる」という意味です。
例えば株価が1,000円で、1株当たり利益が100円なら、PERは10倍です。
毎年100円の純利益を10年間得られれば、10年で1,000円の利益となり、投資元本(1,000円)を回収できるわけです。
同様に、PER30倍は、「毎年同じ利益を上げ続ければ、30年で元本を回収できる」という意味です。
PERは投資リスクを知る上で重要な指標
投資対象となる企業は倒産するリスクが少なからずあります。
「何年で元が取れるか」というPERの評価は、いつ失敗するか分からない投資する際に重要です。
これを意識しているかどうかで大きく判断、ひいては結果は大きく変わることでしょう。
何年間、倒産しないで利益を生み続けると元が取れるかという目安を知るために、PERを計算します。
PERだけでは割安・割高を判断できない
ここまでの話でPERの重要性はご理解いただけたと思います。
ということは、PERが低い割安銘柄に投資すればいいのか?!
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
PERだけを見て、割安・割高を判断するのはイマイチです。
PERはあくまで、1株当たり純利益に対して、何倍まで株が買われているかをしているにすぎません。
現実はそんなに甘くありません。
今期と同じ利益が将来も続く保証などありません。
【要注意!】PER3倍でも買ってはいけない銘柄もある
勘の良い方ならお気づきかと思いますが、PERがどれだけ低くても買ってはいけない銘柄もあります。
今期の利益が非常に大きくても、来期は利益が急減し、3年以内につぶれてしまう可能性があるなら、PER3倍でも投資対象にはなり得ません。
ただし、一時的に不当にPERが低い銘柄はむしろ買い時です!
PERだけで判断するのではなく、他の指標と組み合わせて、総合的に投資判断をしていきましょう!
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